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プロジェクト

概要

金沢大学理工研究域では、平成26年度より超小型衛星(金沢大学衛星)の開発をテーマとした宇宙理工学教育研究事業「金沢大学衛星プロジェクト」を展開しています。そこでは、大学院生に対して最先端の宇宙理工学を重点的に学べるカリキュラムを構築し、手作り人工衛星(超小型衛星)の開発を通じて先端的職業人を育成すると同時に、金沢大学の宇宙理工学研究グループが持つ独自の機器を搭載して、超小型衛星による最先端の宇宙観測・研究の実現を目指します。

プロジェクトの背景・課題

民間による宇宙開発時代の到来

わが国の宇宙基本法にも掲げられているように、民間による宇宙開発時代が訪れようとしています。例えば、格段に利便性の高い通信・放送・ナビゲーションや、安全・安心な社会に資する気象観測、地球環境計測等、人工衛星の利用が日常である社会の到来が予測されています。これまで、衛星の開発・運用には国の宇宙機関や大企業が中心となり、10年近い年月と数百億円のコストが必要でした。しかし近年、大型ロケットへの相乗りや外国の安価なロケットを利用することで、大学などの小規模な組織であっても独自の超小型衛星(50 kg以下)を数億円のコスト、数年で開発することが現実的になりつつあります。

プロジェクトの目的

宇宙理工学の研究拠点形成を目指して

金沢大学では、これまで20年以上にわたって国内外の科学衛星プロジェクトに参画し、世界的成果を上げています。例えば、理学グループでは遠方宇宙観測のためのエックス線・ガンマ線検出において、また、工学グループでは地球・惑星周辺観測のための電磁波観測において、それぞれ世界最高水準の技術を有しています。いずれのグループも、衛星プロジェクトの立案段階から搭載される科学観測装置の設計・試作・試験、さらに打ち上げ後の観測データ解析までに携わっており、搭載装置の開発・運用という工学的側面と、それを用いた自然現象の観測・解明という理学的側面の両者に深く関わっています。本プログラムでは、理工研究域においてこれらのグループが連携・協力する体制を整えることで、これまでそれぞれが独立に発展させてきた衛星観測にかかる理学・工学的ポテンシャル、及び国内外の人的・組織的ネットワークを統合することで、宇宙理工学の研究拠点形成を目指しています。

年次計画

H28年度
宇宙理工学コースの試行
H30年度
宇宙理工学コースの設置
H30~H31年度
金沢大学衛星初号機の打ち上げ目標

獲得資金等

  • 科研費基盤S
  • 先魁プロジェクト
  • 文科省委託費
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